本製品の特徴
侵食防止効果
フィルター部分は撥水性の繊維で出来ており、97~98%の空隙率を持っています。そのため、降った雨は土中へと浸透します。また、繊維はスパイラル状の極めて細い短繊維となっており、それを不織布にすることで地面の土粒子と絡み易くなっています。
この独特な繊維で構成された不織布(ウェブ)により設置面に摩擦抵抗を発生させます。
ウェブは何度も降雨の影響を受けることで繊維が一層土粒子と絡み合い、最終的にはフィルターが土壌と一体化し、地面に張り付いたような状態となります。これは法面表層で疑似的に植物が根を張ったような状態を作り出すため、侵食防止効果は更に高まります。
保温効果
多機能フィルターは10mm程度の厚みがあり、高い空隙率を持っているため、外気と地面との間に空気の層を設けることが出来ます。これが断熱材の役割を果たすため、寒気による地温の低下を緩和して凍上の発生を抑制することが出来ます。
また、繊維が土粒子と絡み易い構造となっているため、凍上が発生した際にもマットは地面の土粒子と連動します。そのため、凍結融解時の土砂の流出を抑制することが可能です。
保水効果
日中、多機能フィルターを捲ってみると、裸地部分に比べ土壌が湿っている様子が確認出来ます。(写真上)
多機能フィルターは撥水性で空隙の多い立体構造となっているため、同様に夜露が付着します。(写真下)
これにより保水性の向上が図れ、土壌を湿潤に保つことができるので、植物の生育し易い環境を整えることが出来ます。
